ダフニについて

Daphne(ダフニ)の珈琲豆は日本の四季の変化に合わせ
夏はさっぱりとした深入りに、冬は味幅のある中煎りに仕上げております。
夏と冬では国名が一緒でも生産地(エリア)や農園を替え「旨い!!」と感じるように
商品を作っております。

「味の世界」に絶対値はありません。
育った環境で優劣を決める尺度が異なります。
美味しい珈琲の味とは思わずもう一杯欲しいと思う風味の良さにあります。
何の抵抗もなくすーっと喉を通り抜け快さが感じられる。
薄いようなのにしっかりしたコクがあり、快よい香りが残る珈琲が最高です。

スペシャルティー珈琲は、際立った印象度の風味特性があり、
繊細な爽やかな酸味を持ち甘さを含んだ感覚で消えていく
珈琲豆が香味評価の高いスペシャルティーです。
珈琲豆が果実の種子である為甘みを含んだ酸は至極当然な酸なのです。

充分に火の通ったミルク・砂糖に負けないボディのしっかりした新鮮な
日持ちする珈琲豆の購入をお勧めします。

ようこそ焙煎室へ

ようこそ焙煎室へ

一枚の重い扉の向こうには決して人目には触れない職人たちの世界がある。
珈琲焙煎室で繰り広げられる「人と珈琲との闘い」
未踏の焙煎室へようこそ!

北の窓から柔らかな日差しが差し込む部屋で、ドラマは始まる。

豊穣な大地の恵みとほころぶ笑みを届ける熟成した珈琲豆は麻袋から薄い緑色のみずみずしい顔を覗かせている。熟練した技術者の鋭敏な感覚がピリピリと珈琲豆に目を配り、釜に火は入れられた。珈琲豆と技術者の固唾を飲んだ闘いのスタートです。

うすい緑色のコーヒー豆は、シャリシャリとリズミカルに心地よく音をたてながら黄色、薄茶と表皮の色替えをつづけていく。閉じられた釜のフタの隙間から水蒸気を所狭しと吹き出しながら釜の中の珈琲豆は、汚れを落とし、水分を蒸発させ、伸び伸びとふっくらと大きく膨張し、生臭い香りをあたり一面に漂わす。釜の傍にたたずむ職人は素材を最大限に生かす気配りと温度と時間の緻密な計算に全神経をそそいでいる。

「バチッ」と大きな音をたて豆が弾けた。釜は「200℃」サーッと緊張がはしる、室温は昇り職人の額には、うっすらと汗が滲みはじめた。研ぎ澄まされた「耳」「目」「鼻」「舌」の出番だ!

珈琲豆はもうもうと煙を出し、バチバチ激しく音をたて皺を伸ばしながら香ばしいにおいを放ち、猛スピードで栗色に変化していく。職人の五感は不調和音、異臭は見逃さない。
汗だくの職人を待つことなく、どんどんスピードをあげ姿を変えていく。

職人が動いた!
釜の中の空気が変わった。前方の釜のふたが開き豆はいきなり外に放り出された。
全身茶褐色に色かえした珈琲豆は、互いの体温を嫌いわれ先にと冷却器の上に横たわる。

冷たい風が表皮に心地よくあたり、豆は急速に芯まで冷えていく。甘いカラメルの香りを漂わし、静寂が訪れた。袋詰された褐色の珈琲豆は新しい素敵な出会いと豊かな都会の時間をお届けする日を楽しみにして毎日元気に生き続けております。

世界のコーヒーは熱帯の高原地帯で生産され農園国の2000万以上の人々の生活を支える重要な輸出農産物です。
多くの農園は小規模で、家族親戚の重労働で支えられております。20世紀初頭には大規模農園が始まり、綿の栽培と同じように、アフリカ系奴隷の過酷な労働の犠牲の上に大利益を生み農園主は自然雨林を伐採し農薬を使用し、生産量をふやししつづけ、河川や土地を破壊していきました。

地球環境の大切さを唱え今世紀に入り環境改善に目覚めた農園主が増えコーヒーの迂遠は野生動物や植物との共存の場となり、豊かな森林が蘇りはじめました。環境保護をたいせつにする農園のコーヒーは大地の恵みを一杯含み美味しさの豆はからだを支えるおくすりです。